2016年4月9日
小島君によるレクチャー:Deflection
Deflection とはチェスのタクティクスの1つです。特に自分の駒をあえて取れるようなマスに置くことによって、何かを守っている相手の駒をそのマスから動くよう誘うような手です。例えば、以下のようなポジションでは黒のd8のルークはビショップと8段目の両方を守る役割を担っています。しかし、白は黒のビショップを 1.Rxd7 で取れます。これは黒が 1...Rxd7 で取り返してくれることを誘っており、もしそうしたら8段目を守るというより重要な役割を放棄してしまうことになるので黒は 2.Rc8+ に耐えられません。
Deflection はかなり見つけにくいタクティクスだと感じます。以下の例では白が 1.Rxf6 とした場合に黒の正しい対処を見つけられますか?もちろん、1...gxf6 は 2.Qxf6# で即死です。1...Qe1+ や 1...Rd1+ は白ルークが 2.Rf1 と戻れば白に問題はありませんし、逆に下手に黒ルークを動かすと 2.Qc8+ からメイトになる危険性さえあります。
3r3k/5Bpp/Q4n2/8/4q3/8/6PP/5R1K w - - 0 1
自分にはまったく分かりませんでした。正解は 1...Qc6。ポイントは、白のクイーンとルークの両方が f1 の地点を守っているのでどちらか1つの駒の利きを f1 からはずせれば 2...Rd1+ がメイトにつながる有効な攻撃となるという点です。
Deflection はバックランクメイトと相性が良いそうです。これが今回有用な情報でした。あとちょっとで攻め切れそうな場合に思いつかない手段がこの deflection だと思いますので、deflection を実戦で使えるようになったらばステップアップ出来たと感じられそうです。
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先日の百傑戦ではBYEの管理がきちんとされていないことが問題視されました。私は本日ゴールデンオープンに申し込んだのですが、その際に記入したのが以下です。BYEの予定を記入する欄がありました。
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